栄光のFの50番台 EF58


旧塗装東京機関区配置時代のEF58 106 耐寒設備特有の重装備
Fの50番台を冠する機関車の中で、EF58ぐらいファンの人気の高い“カマ”は無いでしょう。この機関車は、性能は戦前に製造された旅客用電気機関車のEF57とほぼ、同等の水準を有しています。軸配置は旅客用大型機関車の証である2C+2Cを採用し、MT41形主電動機(EF57形のMT38形と同等出力の275kw)を搭載していました。『旧EF58』と呼ばれる1946年(昭和26年)から1948年(昭和28年)にかけて製造された1〜31の31両は、出現当時は前後デッキ付の箱形の躯体をしていました。1947年(昭和27年)に上越線の高崎―長岡間が電化されました。それにあわせて登場した35号機から当時、客車への暖房供給に必要だった蒸気発生装置を車体に積む事必要性から、従来デッキのあった部分まで車体を延長しました。この設計変更により、EF58は同形式ながら流線形の全く新しい車体で誕生する事になりました。また、翌年から旧車体のものも、随時新車体に換装され、全機が流麗な流線型のボディとなりました。コレクションの106号機は耐寒設備を施され、東海道本線で活躍の後、上越線で生涯を終えました。