翔べ! つばめ九州新幹線 新八代〜鹿児島中央駅間開業 2004年3月13日



九州新幹線の鹿児島中央−新八代(127`)が、3月13日開業した。1973年の整備計画決定から31年、91年の着工から13年。部分開業ながら南九州の人たちの夢が実現した。一番列車となる6時発「つばめ30号」の出発を前に開業式が行われ、石原伸晃国土交通相は冒頭「(新幹線の開業で)沿線の経済活性化や観光客の増加が期待される」と述べ、鉄道新時代の到来を祝福した。鹿児島中央−新八代間は総事業費6千400億円の巨費が投入された。最高時速260`、最短34分で結ぶ。東京と直結していない新幹線の開業は全国で初めてのこと。新八代で“リレーつばめ”に乗り継ぐと、博多まで最短2時間10分となり、従来より1時間30分の短縮となる。博多までの全線開通は2012年を予定しているが、完成が2年ほど前倒しされることも予想されている。全線開業すれば、鹿児島中央から博多まで1時間20分ほどで結ばれる予定だ。JR九州・石原社長は「新幹線開業はJR九州にとって“第二の創業”。九州の南北を結ぶ動脈として、在来線より90分もの時間短縮で航空やバスからの乗り換え需要だけでなく、新幹線と在来線とのネットワークで収益を高めたい」と経営戦略を語る。しかし、新幹線のリース料は年間24億4千万円。新幹線収入約100億円の五分の一という数字だ。同社は九州新幹線の利用は一日6千800人と計算しており、予想より乗客が伸びれば同社の収益となるが利用が少ないとリース料が重荷となる。2002年度が経常利益57億円のJR九州にとり、年間20億円超の新たな負担は大きい。田中浩二・JR九州会長は「九州新幹線をより多くの方に利用していただければ、全線開業の弾みにつながる」というが、熊本市の新幹線と在来線の連続立体交差事業や福岡県久留米市の大規模工場群の移転等進められてはいるものの、用地買収が難航すれば工期が大幅に遅れるのは必至だ。また、鹿児島市内にある、薩摩田上と第六薩摩の両隧道の騒音や振動問題も未解決で今後の動向が注目される。

関係者らがテープを切ると同時に新八代へ出発する“つばめ”の一番列車=13日午前6時、JR鹿児島中央駅