函館本線

北海道最古の鉄道開業区間を包括する函館本線は、本州連絡を主に、北海道の鉄道輸送の基幹路線として発達しました。
函館本線と言えば、思い起こされるのが山線。それと勾配20パーミル、曲線半径300メートルの峠路を1,750ミリの動輪で走破
した「C62重連」急行“ニセコ”です。

“ニセコ”は雨や雪の日は空転で速度が遅くなって、動きが止まらぬように、50キロの制限速度を超えながら運行されていました。

「難所を定時運行する」。それは蒸気機関車の極限の性能を引き出し、その運行に携わる乗務員の最高の能力を必要としたのです。

そして、“感動の原点”もそこにはありました――。

私に感動を与え、多くの鉄ちゃんが訪れた有名撮影地のひとつだった上目名駅も、廃駅となり雑草に覆われ、静かな時が流れて
います。  

 
廃駅となった上目名駅