筑豊本線は石炭輸送が華やかりし頃、炭鉱に通じる多くの貨物支線を有していました。筑豊炭田からの
蒸気牽引による運炭列車や蒸気牽引の客車列車が架線の無い複線区間を、右から左からと、引っ切り
無しにやって来て、フィルムが何本あっても足りませんでした。
C55や8620、9600、D50、D60等々、まさに蒸気街道の様相です。
しかし、同線のハイライトはなんと言っても、筑前内野〜筑前山家間の冷水峠では、なかったでしょうか。
25‰の連続勾配区間をD50やD60、D51が貨物を引っぱり、旅客列車はC55が奮闘していました。
駅弁が150円で買えた時代の話です――。
“きしゃぽっぽ”の絵柄が可愛らしい