名古屋と湊町(現・難波)を結ぶ関西本線は、元は官鉄の関西鉄道が前身です。全線開業当時は名阪間で、
官鉄の東海道本線と熾烈な乗客誘致合戦が繰り広げられ、数多くの逸話が現在に残されています。
関西本線のハイライトは、1000分の25の急勾配の途中にあり、スイッチバック構造になっていた中在家信号
所から加太方面に戻った所にある雄大なカーブでしょうか。この信号場は、D51の補機運用がある関西本線の
難所中の難所で、隧道がサミットになっていました。
本務機の長い汽笛が鳴り響くと、それに呼応する後部補機の汽笛。
感動のシーンが目前に広がるまでもう、まもなくです――。