廃線サボ 室木線
室木線は、筑豊の石炭輸送のために、敷設された路線の一つです。鉄道ファンの間では、ハチロク(8620型)の走る線として、親しまれていました。
しかし、積もった赤字は解消されず、第一次特定地方交通線に指定され、昭和60(1985)年にバス転換されました。

蒸気時代は、一度だけしか撮影に行けなかった室木線。

ハチロクにカメラを向けていると、おっかない顔した機関士さんが「おい、坊主、どこから来たんだ?」と声を掛けてきました。
私は「とうきょう・・・・。」とだけ短く答えると、機関士さんは「他の連中には絶対に内緒だぞ!」と言いながら、営業運転中のハチロクのキャブに乗せて
くれたのです。

今なら、大問題でしょうが当時の現業機関の方々は、「少年」に対して心優しく接したのです。

かっての「少年」は中年になっても、「汽車」を撮り続けています――。

収蔵品の室木線のサボは、裏面が折尾行のことから812レに使われていた物です。



・距離 遠賀川―室木 11.2キロ
・開通 明治41(1908)年・7・1
・廃止 昭和60(1985)年・3・31



▲カーソルを乗せると裏面に切り替わります




日本交通公社発行 昭和31(1956)年7月号 時刻表より



昭和20(1945)年10月1日現在 運輸省鉄道総局業務局発行 鉄道路線図より







▲カーソルを乗せると裏面に切り替わります